いいじゃん、そう言ってもらえたのだったら ―― ジュリアン・ラージのインタビュー今月の仕事のハイライトは、アメリカのジャズ・ギタリスト、ジュリアン・ラージのインタビューだった。スケジュール的にいうと、なかなかにタイトで、取材してすぐに原稿を書いて送り、各所の確認を経た後、速やかにアップされた。慌ただしかったけれど、逆に言えば、手離れがよかったともいえる。2023.11.29 13:58執筆取材記事ギター
いつかの夢。あるいは、歌い出せない歌手の悲劇切符を買って、地下鉄に乗らないと……。しかし、いつまで経っても、切符が買えないのである。まず、自分が、財布からお金を取り出せない。いくら出せばいいのかもわからない。しかし、なかなか思い通りに動かぬ腕、手、そして指を駆使して、なんとかいくばくかの札とコインを取り出したところで、今度は係員が、どうしていいのかわからないのだ。「ちょっと待って。あそこに行けばわかるかもしれないから、行って聞いてくる」と、彼女は真夜中のロンドン郊外の街の闇の中に消えていってしまった。次の瞬間。なんと私たちは、街の中心の、大きな駅のコンコースにいたのである。ちょうど通勤ラッシュで、ビジネスマンが行き交う中、レコーディングを敢行しているのだ。ヴォーカリストである...2023.10.19 13:44夢音楽物語ギター雑感
「埋め草」でのオープンマイクはセッションに「こんにちは~」と、自動ドアのようで実はそうでない扉をズズっと開けると。そこには、誰もいなかったのである。2023.07.08 15:29ショップ音楽長野県富士見町ギター雑感
自らが動くことで得られる情報量「富士見町に引っ越す」と、言い始めると、こちらが予想していなかった反応が返ってきたりするもので……そのいくつかを備忘録的に。● 夫婦で贔屓にしているビアパブの主人に言ったら、「友人が下諏訪に移住して店を開いた」と。● 妻がイベントで世話になっているカフェの主人がギターを始めたというので、1本あげようと思ったら、「私の実家は岡谷なんです」と。● これを機に、本を大量に処分しようと思い、預けに行った古本屋の主人が「実家が辰野で、亡き父は彫刻家でした。個展をこの 7月にやるので是非……」と。ほかにもいろいろあって、「祖母の実家が……」とか、「この前、仲間たちと富士見のログハウスに泊まったんですよ」とか、「富士見の立場川キャンプ場がお気に入...2023.06.11 03:11長野県移住富士見町信州ギター考える雑感
ギターの練習について①「ギターを手にして音を出した瞬間、『これで僕の世界を表現できる!』と思ったんだ」10年ほど前、とあるギタリストのインタビューで聞いた言葉。ギターを弾く人、ひいては楽器を演奏する人だったら、この言葉に代弁されるような気持ちを、一度は抱いたことがあるのでは……なんて思ったりする。楽器を演奏することの醍醐味のひとつは、ここにあるのだと思う。ちょうと上の取材をした頃、「四十の手習い」を地で行くように、ギターを始めた。3.11があったばかりで、世の中は不安な空気に包まれていた。何かを我慢している暇はない。そんな気分だった。だから、ギターを始めた。もうひとつ言えば、音楽系の雑誌の仕事をしていて、ドレミもわからないのはどうしたものか……という思い...2022.12.12 23:00動画ギター考える