切符を買って、地下鉄に乗らないと……。
しかし、いつまで経っても、切符が買えないのである。
まず、自分が、財布からお金を取り出せない。いくら出せばいいのかもわからない。
しかし、なかなか思い通りに動かぬ腕、手、そして指を駆使して、なんとかいくばくかの札とコインを取り出したところで、今度は係員が、どうしていいのかわからないのだ。
「ちょっと待って。あそこに行けばわかるかもしれないから、行って聞いてくる」
と、彼女は真夜中のロンドン郊外の街の闇の中に消えていってしまった。
次の瞬間。
なんと私たちは、街の中心の、大きな駅のコンコースにいたのである。
ちょうど通勤ラッシュで、ビジネスマンが行き交う中、レコーディングを敢行しているのだ。
ヴォーカリストである私は、何度も歌い出しに失敗しているようで、なかなか前に進まない。
そうこうしているうちに、別の歌手が到着し、私に取って代わろうとしてきた。
「違う ―― ここにいるべきは君じゃない ――」
そう言おうとするのだが、なかなか声が出ないのは、なぜだ。
その瞬間に、目が覚めたのであった。
夢の中でレコーディングしていた曲を、忘れないうちに記録しておこうと思って弾いてみたのが、コレなのである。1980年代風味といおうか……。
トレモロを使ったけれど、どちらかといえばコーラスのほうがよかったかな。。
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