小さな家のアイデアと大きな勇気を得る ―― 『住宅建築』2月号を読む


大分前のこと、当時はまだ寒くて、コートを着ていた頃の話だけど。

本屋でたまたま手に取った、『住宅建築』が気になって、つい買ってしまったのだ。

「極小空間」というのが、笹原の家についてのヒントになりそうだったし、何よりも、フィーチャーされている髙原次郎兵衛正伸さんの存在感が、ものすごかったのだ。

うなぎ漁師って何? みたいな感じで……。


読んでみると、なるほど……と。

消費社会への警鐘(住宅こそ不毛な商品の代表格…!)、そこから生み出している「54帖の中庭」という自作自演建設、「うなぎ漁師」という別の肩書もあるからこそ建築に純粋になれるということ、「家船」という自由、小屋が動くという発想等々……。

これからを生きるヒントが多分に詰め込まれていて、面白かった。

このような開放感のある家はとても魅力的で、理想の家を作っていく作業には辛さもあれど楽しそうである。

まぁ、私たちに置き換えてみると。

笹原の場合は寒さ対策もがっつりしなくてはいけないから、そこが考えどころである。

シンプルに、冬は閉めてしまう、でもいいのかもしれないけれど。

とにかく。

ひとつ大きな勇気をもらったような気もするのである。


ということで。

思考の時間もいいが、そろそろ動き出さねばならかったりもする。

今年も、もう 5月なのである。

私の椅子はどこに

2022年11月に50歳を迎え、第二の人生が始まり、これからいろんなことがドラスティックに変わっていく――。 なんて、勝手に思い込んでいるフリーランス山﨑の、日々雑感です。 編集やライティングの仕事に加え、2021年に宅地建物取引士の資格を取得したので、仕事にも幅を持たせようという話、 あるいは趣味のギターやエンタメなどの話をしていきます。

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