家の来し方に想いを馳せる ―― 古民家再生について⑤


今週は、週の半分を信州で過ごすことができた。

当然、笹原の家にも足を運ぶ。

今週はこの冬いちばんの冷え込みとのことだったが、雪が降らなかったのが救いだった。

さて。

昨年末に残家財を整理し、次の作業は今年の春にまた再開しよう、ということにしたのだが。

せっかくなので、床板を外してみよう、ということに。

部屋の真ん中に小さな囲炉裏のような、炭を置けるようなスペースがあるのだが、その下を見てみよう、というのが事の発端で、この部屋だけやってみよう、ということになったのだ。

ということで、いざ外してみると。。

囲炉裏(?)の下には石が積んであって、それは何のためなのか、よくわからない。

囲炉裏の下はこうなっているものなのか、それとも何かほかに理由があるのか。

そもそも、誰が、いつ、こうしたのか。

この家が過ごしてきた時間に想いを馳せることは、家を使わせていただく者の義務のようにも思える。



それにしても。

この部屋の床下の木組みだけを見ても、なんとシンプルなことか。釘を使っていない。

しかし、ほぞがずれてしまっているところがあり(ほかの部屋にしても同様だと思われる)、まずはそこを直して土台をしっかりさせることが、この家の再生にまずは必要なことだと認識した。


次に、この家を将来的にどのように活用するか、改めて話し合う。

そこで、一棟貸の宿、というのは、いったん候補から姿を消すことに。

やはり宿泊施設にするとなると、それなりに設備をきちんとしなければならないだろう、周辺には古民家を改修して超高級な質感に仕立てた宿も存在する。その中で中途半端な仕様で参入するのもいかがなものか(まぁ、廉価な宿という位置づけでやっていくという手もあるにはあるが)。

では、どうするか。近くに料理体験ができる場所もできるらしい。


やはりここは、観光客や地域の方がゆっくりできるスペース、というのがいまのところの第一候補か。

そこで観光客向けには現地の特産だったり、地元の方々向けとしては、ちょっとした日用品を売るのだ。

そうすると、家の再生と同時進行で、地元のコミュ二ティとのつながりを作ることが必要だということが見えてくる。

その作業は、次に訪ねるときに……。

私の椅子はどこに

2022年11月に50歳を迎え、第二の人生が始まり、これからいろんなことがドラスティックに変わっていく――。 なんて、勝手に思い込んでいるフリーランス山﨑の、日々雑感です。 編集やライティングの仕事に加え、2021年に宅地建物取引士の資格を取得したので、仕事にも幅を持たせようという話、 あるいは趣味のギターやエンタメなどの話をしていきます。

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